院長 永田 真一
当院は地域社会の一員として、心や身体の悩みを気軽に相談できる病院でありたいと思っております。
自宅で、あるいは職場で、何か心に負担を感じてしまった時に、専門的な知識と経験から心を整理するきっかけを作ることが私たちの役割の一つだと思っております。
また心と身体の問題は複合的に関わり、ピンポイントで症状の原因が特定できないことが少なくありません。
言わば「心と身体」という土台に多くの穴が空いている状態です。
西洋医学の薬は「杭」のようなもので、その穴にピンポイントでおさまれば効率良く、しっかりと穴をふさぎ、土台を支えてくれます。
でも、全ての穴をふさごうとするとどんどん薬の数が増えたり、どうしてもサイズが合わない穴があったり、杭の「飛び出し(副作用)」も多くなったりしてしまいます。
一方、東洋医学の薬(漢方薬)は「壁板や床板」のようなもので、杭に比べて強度では劣りますが、上手く使えばいくつもの穴を一枚でふさぐことが出来たり、「飛び出し」も少ないという利点があります。
また、東洋医学は生活の工夫(養生)で穴を小さく、少なくしていく視点が豊富です。
西洋医学と東洋医学を併用することで、「病気」ではなく「患者様一人ひとり」にオーダーメイドとなる診察をしっかりと行い、皆様にとって何が一番いいのかを常に考え、心と身体、生活環境まで整えるお手伝いをさせていただきます。
さらに一つの機関では対応できない問題などは、行政や他の専門機関とのネットワークを構築しておくことが重要です。
診察室や病院だけでなく、地域社会まで視野を広げて患者様の生活を支えることを心がけ、この仙南中央病院が皆様にとって安心できる場所の一つとして信頼されるよう、邁進してまいります。
院長
永田 真一 (NAGATA Shinichi)
東京都出身/医学博士。
小学2年生の頃に事故で生死を彷徨い、医師が諦めたにも関わらず奇跡的に生還し、後遺症からも回復する。
その経験から「何かをするために生かされた」と小児医療の道を志す。
その後、大学病院で小児科診察を行う中で子どもの心の問題に直面し、心の医療を学ぶために東北大学の大学院精神神経学分野に進学し、博士号を取得。
精神科医として診察を行う中では、心と身体の複合的な症状に対して西洋医学のみで対応することに限界を感じ、東洋医学を学び漢方専門医も取得。
現在は診察室だけでなく、生活や社会環境のケアも必要だと感じ、行政との連携や情報発信などを精力的に進めている。
2022年11月 仙南中央病院の院長に就任。
所持資格
- 日本小児科学会 小児科専門医
- 精神保健指定医
- 漢方専門医
- CVPPPトレーナー
- コンサータ処方医師